私たちは、それぞれのお金を払ってお店を出た。


「じゃあ、集合の30分前にここで」


「はーい」


由依がゆうに何か耳打ちして私たちは二手に別れた。


緊張はない。


でも、ちょっと特別な気分。


それから私たちは、いろんな乗り物に乗ったり、キャラクターと写真を撮ったり、甘いものを食べたりして過ごした。


「はあー、遊んだね」


もう疲れた。


こんなに楽しんだの初めて……。


「おつかれ、集合までどれくらい?」


腕時計を見ると由依たちとの約束、6時半まであと30分だった。


「あと30分くらい」


「じゃあ、ちょうどいい。ちょっとついてきて」