困った顔の由依が私たちに言う。


「あ、うん」


望が相変わらず死にそうな顔してる。


「行こ!」


「うん」


ゆうは、私が今日誕生日って知ってるのかな。


自分から言うつもりはない。


そんなことを考えながら10分ほどがすぎたと思う。


「もう平気。お腹減った」


「うわ、元気になるのはや」


ふざけて言うゆうに望が蹴りを入れる。


「で、ご飯どこで食べる?」


由依が言うと、全員が考え込んだ。


今日もノープランだ。


「あのお店は?」


近くのカフェを指した。


さっきメニューをちょっと見たら、男の子が食べれそうなメニューもあったし、私の大好きなスイーツもあったから、結構いいと思うんだけど。