数学の時間は芹沢のお陰でなんとか切り抜けられた。


机をくっつけても、とくに話すことはなかったけど、普通に接してくれる芹沢に感謝だ。



「キミカ、購買いこ」


「あ、うん」



友達の雅(みやび)に呼ばれて私はそそくさと財布とスマホを持って雅のもとへ行く。