「拓真、俺、ホストで働けるかな?」

「あ……へっ?」

「働きたいんだよ」

「お前、本気かよ?」

「おう、拓真が働いてる店で俺も働かせてくんねーか」

拓真は気づけばタバコを吹かしていた

「オーナーに言ってみるけど、きっとお前なら大歓迎だと思うぜ。男前のお前を紹介したら俺の借金も少しは減るかもしんねーなあ。なんてそんな甘くねーよなあ」

「いつから働ける?俺今日からでも働きたいんだよ」

思わず焦りが顔に出てしまったようで、拓真は不思議そうな顔をしていた。

「お前……そんなに働きたいのか?」

「まぁ、な」

変に思われないように、焦る気持ちを落ち着かせた。

「それじゃあ今オーナーに電話してみるから。ちょっと待ってろ」

拓真は携帯でオーナーに連絡を取ってくれたようで、段取りを決めてくれていた。