言われる度に、胸が苦しくなって、おふくろの微笑む顔を見ると涙が出そうになった。

だから俺はおふくろが仕事に出掛けると、残しておいたご飯でおふくろの為におにぎりを作った。

バイト先のコンビニでは店長に隠れて、弁当やおにぎりを盗んだ。

「おふくろ!店長が弁当くれたよ!」
 
俺の為に我慢をしているおふくろを見たくなかった。

俺のことを気にせず、少しでも食べて欲しかった。