俺もおふくろを助けるため、生活をするためにバイトを何個も掛け持ちしていた。

親父が家を出て行くまで、俺はバイトもしたことがなかったし、する気もなかった。

だけど、おふくろの姿、生活を考えると俺は自然と働くようになっていた。

まだ中学生だったが、学校が終われば年をごまかしてコンビニで夜遅くまでバイト、朝早く起きて牛乳配達、新聞配達、おふくろの苦労を少しでも減らそうと俺は働いた。