俺が憎んでも憎みきれない親父の顔に。

親父が今何をしているのか分からない。

どこにいるのか何をしているのか。

分からないが俺とおふくろを捨て、家を出て行った親父が残した物は、親父が作った多額の借金と「すまない」というテーブルに残した手紙のみ。

俺が中学二年の頃だった。