「……一華??」


そう声が聞こえたと思うと、彼方くんは私の顔を覗き込んできた。
目の前に彼方くんの顔が。

う、わ。すっごい綺麗な顔……。
じゃなくて!!!

近い近い近い……っ!!


そう思い赤い顔を隠すように腕を口に持っていった。
そんな私を見て、彼方くんは少し嬉しそうな顔をした。


「一華顔真っ赤だね、可愛い」

「……!?か、かわ……っ!?」



い、今なんて……っ。

な、なんだろう……彼方くんってこんな感じだったっけ……??