彼方くんの顔を見てることが出来なくてまた顔を胸に戻した。
な、懐かれ……た?

え?え?これっていいことなの?
か、顔が熱い……っ!!


「一華耳真っ赤だね」

「…っ、な!だ、誰のせいだと思って……!!」

「俺のせい?」

「……っ、」



上から意地悪な声が聞こえる。
な、なにこれ……っなんでこんなことになってるの……っ!!

ね、熱移ったのかな……?
めっちゃ熱いよ……っ。

しばらく顔を伏せていると、すーすー、と一定のリズムの呼吸音が聞こえてきた。
ちらりと上を見ると、



「ね、寝てる……」