「か、彼方くん……?」 そう声をかけても返事はない。 ベッドに近づくと………そこにはどこか苦しそうな彼方くんがいた。 え、彼方くん……!? 「だ、大丈夫……!?」 そう声をかけても返事はない。 まだ寝てる……? もしかして……と思い、おでこに手をやるとやっぱり、 「熱い……」 熱?風邪引いたのかな。 とにかく今日は学校無理だよね……。 学校に連絡しなきゃ、と彼方くんの部屋を出てリビングに戻る。