「眠れない・・夜、どんなに疲れていても眠れないんだ・・・

朝になるのが怖いから・・・」



ある日・・彼が私にそんな言葉を繰り返し話すようになった。



ただ・・私は、仕事とはそんな物だと思っている・・



いや・・人生を生きると言うことは・・怖いものだと・・



「健康なのに仕事をしないのは罪だ!」



私は、幼少の頃から、母親から何度もその言葉を聞かされて生きて来た。



健康なのに・・・



神様から、何の障害も無く、この世に生まれさせて頂き・・・・



なんの不住も無く生活をさせて頂いている。



母親のそんな言葉・・・



私は、社会人になるまでそんな生活があたり前だと想っていた。



食事が食べられ、欲しいと想う物が手に入り・・・



何の不住も無い生活が・・・



ただ、そんな生活は、自然に与えられるのではなく・・・



そんな生活を父や母が必死に支えていたのだと知った時に・・・