可愛くもないし、いい子でも優しくもない。


特に翔馬に守ってもらえない学校では…


根暗でコミュニケーションも取れないから

周りの人を気分悪くさせるんじゃないのかな。


翔馬が言ってくれていることと真逆で

いるだけでみんな不愉快にさせているかもしれない…




私のご飯を、パクパク食べながら、ニコリと笑らってくれる翔馬につられて、私もごはんを口に入れる。


けど、いまいち心が晴れない。


私なんて………とマイナス思考に陥ってしまう。





「陽菜、美味いご飯、ありがとう 」


食事を終えると、そう言って翔馬は立ち上がった。


「うん、私片付けするね 」


仕事で疲れている翔馬には休んでてもらいたい…


せめて翔馬には

少しでも喜んでもらえることをしたい。


そんな思いで、食べ終わったお皿を持っていこうとした時。


ーーガシャン


手が滑って、お皿が下に落下して割れてしまった。