「翔馬、焦げているところは全部私食べる
けど、こんなもの作って、何にも翔馬の役に立ってなくてごめん」


「平気だよ
それより、陽菜はいつも自分のこと悪く言いすぎ 」


翔馬は少し怒ったように私を見た。


え、どうして?


今の翔馬の言葉だと

ご飯がひどくて怒ったわけじゃないよね…

不思議に思って翔馬の顔を見つめると、
悲しげに眉を下げた。


「自分のこと否定しないで。

俺は帰ってきて陽菜の顔が見れて、その陽菜が一生懸命作ってくれたご飯を食べれるなんて幸せだから 」


「本当………に? 」


「本当。どうしても自分を悪く思っちゃうなら

俺の言葉を信じて
陽菜は可愛くて、優しくて、素直で、すっごく明るいいい子なんだから

陽菜には周りの人を幸せにする力があるよ 」



翔馬の言葉なら……信じてみたいって思う。


でも………私は