20XX.3.10.Mon

「シェフレラ!相棒!!ほら起きて!学校行くよ!!」
翌週の朝、鈴菜はシェフレラを叩き起こした。
三人がプリキュアとして覚醒してから一週間。あれからブレイキング・セントラルの襲来はなかった。

『…レラ?いっつもギリギリになって俺が起こしてるのに珍しい、…ってまだいつもより30分も早いレラ!?』
時計はいつもの起床時間より半時間も早い六時ちょうどを指している。もっとも、普段の鈴菜は二度寝しようと抗って結局七時前まで寝ては慌てて家を飛び出す日々を送っているのだが。

「へっへー、今日はね、杏の誕生日なの」

『へぇ、誕生日、そりゃめでたいレラ』

「だからー、ロッカーに飾り付けしようと思って!いつもより早い電車で学校に先回りしてデコレーションしたりお菓子とか置いたりー、」

『人間たちはそうやって誕生日を祝うレラ?』

「人間たち…、って言うよりあれだよ!華のJKみたいな!なんだろ、イ◯スタ映え?青春の証?」

『JKって何のことレラ』

「女子高生!!」

『…相棒まだ中学生じゃなかったレラ…』