「まりあと、また会う機会作るから、元気出しなよ」
「はは、まりあには会いたいな」
修二は力なく笑って、私の横に座った。
「恥ずかしながら、本当にくだらないミスばかりしててさ。自分でも驚いてるよ」
「そんなにメンタル弱かったとは思わなかった」
「陽鞠に振られたの、結構こたえてるみたい」
そう言って修二は切なく笑った。私は黙った。
「やり直せると信じていたのは俺だけで、陽鞠の方はとっくに終わっていたんだよな。それを認めたら、なんか力が抜けちゃったよ。本当にダサい。ふたりにカッコいいと思われるようなパパになるつもりだったのに、こんなことになっちゃって」
修二は弱音を吐かない。本人は見栄っ張りだからと言っていた。自分なんかと口にするときは謙虚に振る舞うときか、相手を慰めるときだけだ。
だけど、今の修二は本当に参っている。
「振られて仕事に影響でるなんて最悪だと思ってる。悪いな。陽鞠本人にこんなこと話しても困るだろ」
どうしたらいいだろう。
私は修二にこんな悲しい顔をさせたくて復縁を拒んだわけじゃない。
また同じことを繰り返したくないからだ。再び別れることになったらまりあを傷つけるだろうからだ。
だけど、それが正しいことなのか分からなくなっていた。
修二は絶望してる。この上もなく修二を傷つけているのは、今現在私だ。
「はは、まりあには会いたいな」
修二は力なく笑って、私の横に座った。
「恥ずかしながら、本当にくだらないミスばかりしててさ。自分でも驚いてるよ」
「そんなにメンタル弱かったとは思わなかった」
「陽鞠に振られたの、結構こたえてるみたい」
そう言って修二は切なく笑った。私は黙った。
「やり直せると信じていたのは俺だけで、陽鞠の方はとっくに終わっていたんだよな。それを認めたら、なんか力が抜けちゃったよ。本当にダサい。ふたりにカッコいいと思われるようなパパになるつもりだったのに、こんなことになっちゃって」
修二は弱音を吐かない。本人は見栄っ張りだからと言っていた。自分なんかと口にするときは謙虚に振る舞うときか、相手を慰めるときだけだ。
だけど、今の修二は本当に参っている。
「振られて仕事に影響でるなんて最悪だと思ってる。悪いな。陽鞠本人にこんなこと話しても困るだろ」
どうしたらいいだろう。
私は修二にこんな悲しい顔をさせたくて復縁を拒んだわけじゃない。
また同じことを繰り返したくないからだ。再び別れることになったらまりあを傷つけるだろうからだ。
だけど、それが正しいことなのか分からなくなっていた。
修二は絶望してる。この上もなく修二を傷つけているのは、今現在私だ。