さすがゴールデンウィーク、遊園地は家族連れで混み合っていた。
電子チケットを用意しておいたからチケット購入列には並ばずに済んだけれど、ゲート付近は入場の人だらけ。どうにか入園し、すぐに人混みを避けて端に寄り、マップを開いた。
まりあは入り口付近で起きたけれど、入場するまでは抱っこ紐の中で待機してもらっていた。
「ここめちゃくちゃ広いんだよなあ」
修二がまりあを降ろして言う。
「知ってるの? 私は昔、両親と来たことがあるけど」
「陽鞠が入部する前かな。サークルのレクで来たよ。っていうか、あのサークル、レクばっかだったけど」
「確かに。レクか飲み会のスポーツサークルだったよね」
まりあは『どうやら面白いところにきたぞ』という表情をしている。修二に手を繋がれた状態ですでに臨戦態勢だ。リードを限界まで引っ張って前に出ようとしている子犬みたい。今にも走っていきそうなのを修二に止められている。
「まりあ、ママとお約束」
私は大興奮のまりあの前に屈み込み言う。
「人がたくさんいます。ばーって走っていくと危ないし、パパとママとはぐれちゃうよ。必ずパパかママと手を繋ぎます。いいですか?」
「はーい」
うん、お返事だけはいい子なんだけど、目がギラギラだからなあ。これは心配だ。
電子チケットを用意しておいたからチケット購入列には並ばずに済んだけれど、ゲート付近は入場の人だらけ。どうにか入園し、すぐに人混みを避けて端に寄り、マップを開いた。
まりあは入り口付近で起きたけれど、入場するまでは抱っこ紐の中で待機してもらっていた。
「ここめちゃくちゃ広いんだよなあ」
修二がまりあを降ろして言う。
「知ってるの? 私は昔、両親と来たことがあるけど」
「陽鞠が入部する前かな。サークルのレクで来たよ。っていうか、あのサークル、レクばっかだったけど」
「確かに。レクか飲み会のスポーツサークルだったよね」
まりあは『どうやら面白いところにきたぞ』という表情をしている。修二に手を繋がれた状態ですでに臨戦態勢だ。リードを限界まで引っ張って前に出ようとしている子犬みたい。今にも走っていきそうなのを修二に止められている。
「まりあ、ママとお約束」
私は大興奮のまりあの前に屈み込み言う。
「人がたくさんいます。ばーって走っていくと危ないし、パパとママとはぐれちゃうよ。必ずパパかママと手を繋ぎます。いいですか?」
「はーい」
うん、お返事だけはいい子なんだけど、目がギラギラだからなあ。これは心配だ。