ガラガラッ



病室に行くとさっきぶつかってしまってしまった人がいた



棗「あ、えっと、どうも......」



???「さっきはぶつかってしまってすみませんでした。」



棗「いえ僕が悪いですから」



???「龍ですこれからよろしく」



棗「あ、棗ですよろしくお願いします。」



そんな自己紹介を告げると



???「おい!なんだ?知り合いか?」



龍「さっき来る時ぶつかったんだよ安静にしてろこのバカ」



???「馬鹿でどうもすみませんでした〜」



???「俺茜、よろしく!」



棗「よろしくお願いします...」



茜「それ、高校の制服?」



壁にかけてある制服を指さして言う




棗「うん。あんま行ってないけど。」



龍「留年しないのか?」



棗「留年しない程度で行ってる。」



茜「学校来いよ!何年だ?」



棗「1年。」



龍「同級生か」



なんかどんどん話が進んでく...



茜「これから球技大会あるんだよ、棗も来たらいいよ」



棗「僕、運動しちゃダメだから。」



茜「なんか、ごめん...」



棗「別にいいよ。」



茜「なんの病気だ?」



棗「別にたいした病気じゃないよ」



嘘だ。



僕の病気は、不明の病だ。



茜「そっか、早く退院できるといいな!」



棗「...うん」



龍「そろそろ学校行くわ」



茜「へいよー」



龍「学校終わりまた来る」



茜「行ってら〜」



龍「いってきまーす。」



龍くんと入れ違いで男の子が入ってくる



愛斗〈あいと〉くんだ



愛斗「棗!折り紙しよ!」



この子はがんの子。もちろん髪の毛は生えていない。



棗「何作る?」



愛斗「ん〜...やっぱママとパパにあげる手紙書く」



クレヨンと画用紙を出してベットの机に置いた



棗「何書くの?」



愛斗「ありがとうって書く」



メモ帳とシャーペンを取ってありがとうと書くと愛斗くんが見様見真似で同じものを書く



棗「あとは?」



愛斗「だいすきも書く」



また書いて見せる



愛斗「できた!」



棗「上手だねニコッ」



愛斗「ありがと!」



これが最後の会話だった。