ロッカールームに入り

「おはようございます」

元気よく挨拶をした

「千秋ちゃん大丈夫⁇
もう1日休んだらよかったのに」

伊藤さんは心配そうに言ってきた
やっぱり母だあ

「もう大丈夫です
すみませんでした…ご迷惑おかけして」

「迷惑なんてかかってないから
みんな病気にはなるからね
それよりさあ
千秋ちゃんすごい噂なんだけど…」

「噂⁇」

「そう…昨日千秋ちゃん倒れたじゃない⁇
その時…たまたま社長が通りかかって
千秋ちゃんをお姫様抱っこして医務室に
連れて行ったんだって
その噂がすごいのよ」

「えっ!
そういえば…すごい集団がいたのは
わかったけど…社長が…私を⁇まさか…
本当に医務室に運んでくれたんですかね〜⁇」

「そうなんじゃない…たぶんね
いい噂はいいけど…悪い噂もあるから
気にしちゃあダメよ」

「はい…わかりました」

どうしよう…
仕事やりにくい…
そう思いながらいつも通り仕事をこなした

エントランスの
トイレ掃除が終わりトイレから出ると

「あの人よ!
社長にお姫様抱っこされた人」

チラチラ見られてる

「わざと社長の前で倒れたんじゃないの⁇」

また違う人の声

無視無視…ワゴンを押してエレベーターへ