―もっと、刺激的な恋を。―

ずっとずっと自分には魅力なんてこれっぽっちも無いと思ってた。

人と関わるのが苦手で、
自分の意見を言うのが苦手で、


だけど、1人ぼっちでいるのも苦手で。




毎朝、電車で顔を合わせるだけ。

名前も知らない、年齢も知らない。

彼について知っていることといえば、
毎日マスクを付けていると言うことだけ。

暑い日も、雨が降っている日も
どんな日だって彼の顔の全てを見れたことは
一度もない。



なのに、
どうしてこんなにも私は彼に惹かれているんだろう。



ごく普通の高校に通う
高橋　あかり　　（2年生）は

毎日見かけるなぞの男の子に
心を惹かれていた。

（今日も朝から見れて幸せだな〜）

そんなある日、学校に着くと、、




『〇〇高校にいる芸能人、性格めちゃくちゃ悪いんだって、、』


『えっ？あの〇〇グループのセンターの人でしょ？』


『おはよ、あかり！ちょっと聞いてよー』


クラスの中での私は

ほんとの自分を隠した、にせもの。

今日も自分を隠して生きてる。






勇気を出せない、自分を出せない、


そんな1人の女の子のはなし。