嫌な予感が胸をよぎる。凜々花とは小学校からの付き合いだけど、今までこんなに強い負の感情を伝えてくることはなかった。いつも元気で明るく、誰からも愛される女の子。それが凜々花だ。
動揺を抑え、ゆっくりと聞く。
「ねぇ、凜々花。なにかあったの?」
落ち着こうと思うほど、声が震えてしまう。
それが伝わったのか、彼女は嗚咽を漏らした。
スマホ越しというのがもどかしい。一番の親友が苦しんでいるのに、そばにいないなんて……。
「凜々花。今どこにいるの? 私、そこに行くよ」
『ごめんね、雫。本当にごめんなさい。ごめん』
なにに対してのごめんなのか尋ねる間もなく、ツーツーという電子音が虚しく聞こえてくる。
すぐに折り返しても、『お客様のおかけになった電話は電波の届かない所にあるか電源が入っていないためかかりません』という自動音声が流れるだけ。
いったい、凜々花の身になにが起こっているの?
動揺を抑え、ゆっくりと聞く。
「ねぇ、凜々花。なにかあったの?」
落ち着こうと思うほど、声が震えてしまう。
それが伝わったのか、彼女は嗚咽を漏らした。
スマホ越しというのがもどかしい。一番の親友が苦しんでいるのに、そばにいないなんて……。
「凜々花。今どこにいるの? 私、そこに行くよ」
『ごめんね、雫。本当にごめんなさい。ごめん』
なにに対してのごめんなのか尋ねる間もなく、ツーツーという電子音が虚しく聞こえてくる。
すぐに折り返しても、『お客様のおかけになった電話は電波の届かない所にあるか電源が入っていないためかかりません』という自動音声が流れるだけ。
いったい、凜々花の身になにが起こっているの?