朝食はマイヤーヌとルイーザも合流し、六人で食べることになった。

 食堂には私を挟むようにアイザックとマイカ、食卓越しにルイーザたちが三人座っている。

 クロスがかけられた食卓には、焼きたてのパンや具だくさんの野菜スープ、魚のムニエル、サラダなどの朝食が並んでいる。
 おいしい朝食を取りつつ、みんなおしゃべりをしながら食べていた。

「しかし、マイカがいらっしゃっているなんて驚きましたわ」
「ねー。私もサロンで見てびっくりしたわ。情報早いわね。極秘情報にしているのに」
 マイヤーヌとルイーザが言いながらマイカを見ると、マイカは胸を張った。

「商人は情報が命ですので」
「たしかにね。どう? がっつり稼いでいる?」
「もちろんです。過去最高利益を生み出せるくらいに稼いでいます。夏休み前に天使様に祝福を受けましたからね」
「景気よくていいじゃない」
「えぇ。おかげ様で。ぜひ美術品の要望があれば、うちに」
「きっちり宣伝。抜かりがないわね」
 ルイーザが笑った。

 マイカ、お仕事が終わったのかしら? もし終わっていたら、このまま別荘に滞在してくれると、ウォルガーも喜ぶかも。