「ここ、どこ?」
 重い瞼をあけると、視界に飛び込んできたのは天蓋付きのベッド。

 天井からは、最高級ホテルでしか見たことのないようなシャンデリアがつるされている。

「誰かいませ……んっ?」
 自分の声の違和感に気づき、思わず喉もとを押さえた。あれ? 声変わり?

 首をかしげつつベッドから下りようとして、さらなる異変に気づく。
 白いワンピースから伸びているのは、ふにふにと弾力がありそうな子供の足。もともとモデルのように長い足だったわけじゃないけれど、今の私の足はどう見ても子供のものだ。

 ――いったいなにが起こっているの!?