『ッいた!』

「脚いたいのか?」

心配そうに顔を覗く。

『…さっき捻ったっぽくて…』

そういうとお姫様抱っこをされた。

『ちょ、ちょっと先輩!』

下ろしてっとジタバタするも効果なし。

それどころか

「大人しくしてろ」

と言われてしまった。

廊下を通るたびに好機の視線が向けられる。

私は恥ずかしかったため、ずっと遥人先輩の胸元に顔を隠していた。