蝶子が死んでから学校での自分の居場所がなかった。 いや、自分が居場所を無くしたんだ。 こうやって爆音の音楽を流して登校している。 友人は何度か自分を気遣うように接っしていた。 しかし、お互いの気遣い、遠慮が積もりに積もって互いに距離を作った。 気づけば、隣には蝶子がいない、信頼できる友人もいなくなった。 学校なんか来ても意味が無い。 蝶子がいない学校なんて。