「今日、ジュリエットめちゃくちゃ素直じゃ〜ん!可愛い!」

顔を真っ赤にするジュリエットをからかうと、「うるさい!!」と殴られる。でもこんな時間もジュリエットと一緒ならば愛おしい。

おふざけの時間は終わり。きちんと今日も告白をしよう。愛を語らなければ何も芽生えない。

「ジュリエットは、花言葉って知ってる?」

「少しなら……」

ジュリエットはそう答えたものの、ブーゲンビリアの花言葉は知らないみたいだ。俺はよかったと思いながらジュリエットの耳元に口を寄せる。そして、その花言葉を囁いた。その途端にジュリエットはその場に座り込む。

「あんたってば本当に馬鹿ね。こんな私を愛してるだなんて……」

真っ赤な顔を覆い、ジュリエットは言う。俺はそんなジュリエットを優しく抱き締めた。想いが少しでも伝わってくれればいい。例え、叶わなかったとしても……。

「次にここに来た時、白いアザレアを渡してあげるわよ。……私の負け」

ジュリエットの言葉に俺は驚く。そして、「ありがとう」と言いながらジュリエットを抱き締め続けた。





ブーゲンビリア……あなたしか見えない

白いアザレア……あなたに愛されて幸せ