アパートに着き「どうぞ」と促す。2人が玄関に入った時、神崎さんが鍵を掛けたかと思ったら 次の瞬間には壁ドンされていた。これ初めてされだけど壁ドンだよね?本当にゾクゾクさせられる。
「 いつもこんなに無防備なの? 一人暮らしの自覚ある?」
「 自覚あります でも家族以外部屋に呼んだ男の人は神崎さんが初めてだし… 」
「 そぅ オレが初めてなんだ 」
「 私 神崎さんが好きです 神崎さんとならいいんです 」
「 ふーん こうしても?」神崎さんの顔が近づいて、口唇が触れていた。初めての感触にびっくりしたが、鑑賞に浸る間もなく何度かキスされ段々と深いキスに変わっていき、何も考えられなくなっていた。
膝に手を当てられたと気付けば、そのままベッドへ連れて行かれる。憧れのお姫様抱っこだ。
「 いいのか?」
「 はい 神崎さんにして欲しいです」と頷く。何度想像しただろう。現実に叶うとは思わなかった。後悔なんてするはずない。
優しく抱いてくれた。最初は壊れ物を扱う様に、そして激しくなった。終えた後は抱き締めていてくれた。
太っているわけではないが、温かいガッチリした胸板に安心と幸せを感じた。