「あぁ‥あれは無いよねぇ」
「でしょ? あたしのため息の原因はあれなんだよ?」
「でもさ、好きなんだったら別に良くない? そんくらい」
"そんくらい"‥?
今この人、そんくらいって言った?
「冗談じゃないよ! あんなん絶対良くないっっ」
かなりの声量で言ってしまい、後の後悔した。
智樹が何事かと思い、駆け寄って来たのだ。
しかも‥女子もいるし。
「芽衣、どうした?」
そんな顔で聞かないでよ‥
ってか、なんでその子もいるのよ。
その時点でおかしいでしょうが。
「ううん、何でもない。気にする程じゃないよ」
「そ? なんかあったら言えよ?」
「うん、ありがと」
「智樹ー、あっち行こーーっ?」
おい‥ゲス豚糞カス女‥
んな上目遣いと声で智樹の名前を呼ぶな。
きめぇ顔しやがってよぉ‥
「め、芽衣っ? もろ声に出てるよっ?」
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