と思ってると


キィィィィ…


とブレーキがかかり、下っ端が


「霖也さん、着きました。」


と言ってきたので、霖也と車をおりると見たことの無い場所に着いた。


「…ここは?」


「本部だよ。」


本部…


私が目の前にあるデカい建物を見ていると


「未雨、行くぞ。」


霖也について行くと小さな部屋に連れてこられた。


「ここが、新しいアジトを探すまでのお前の部屋だ。」


ここが…。


「いいな?」


「…うん」


一応返事はしておこうと思い、返事だけすると


「じゃあ、俺は行く。」


霖也は言うだけ言うとすぐに部屋から出ていった。


本部って言ってたけど…


どういう場所何だろうか…。


興味本意で中を歩き回っていると


「っ…?!」


あれは…


そこには見覚えのある姿が…。


あの姿はあの子だ!!


慌てて追いかけるとその人は人混みの少ない細道に入っていった。


チャンス…!!


なんて思い、私も細道に入ると


「誰だ!」


私は押し倒されてしまっていた。


これは…殺気…。


もしかして…あの子じゃない?


なんて思っていたが、


次第に目が慣れてきて男の人の顔をよく見ると


「っ…。」


やっぱり…あの子だ!!


「っ…し…ゆう!!」


この顔は…私の、大切な…。