あれからまた1週間がすぎ、


その間、私は霖也たちと一緒に族潰しをしていた。


まぁ、確実に言えば私はそれを見ているだけだったけど…。


対して変わらないのだろう…


「やっぱり族潰しは楽しぃなぁ?」


「そうですね」


霖也は仲間の人と笑っている。


狂ってる…。


「なぁ、未雨。お前も見てるだけじゃなくてやってみろよ。面白いぜ?」


馬鹿げてる。


「気分じゃない。」


「チッ。ほんとにつまんねぇーなぁ…」


なんて霖也は言うが私には関係ない。


それから、族を潰し終えるとすぐにアジトに帰り


次の仕事のために準備をし始めた。


そんな時だった。


バンッ!!


と思いっきり扉が開いて


「おい、急いでここから出る準備をしろ。」


「敵に見つかった。」


慌てた様子で霖也が荷物をまとめ出した。


…敵に?


最初は訳が分からず突っ立っていると


「急げ!!」


と大声で言われ、我に返り


「わかった。」


と言って急いで荷物だけを持ち、すぐにアジトから去った。


「…何でアジトがバレたの?」


気になって霖也に聞いてみると


「下っ端共が、GPSつけて帰ってきやがった。」


「チッ。まんまと騙されやがって…」


霖也はイライラしている。


それもそうか。


アジトがバレたのだから。


でも、仲間を信用していない霖也の事だ。多少こうなる事を分かっていたはず…。


「でも…行く宛てはあるんでしょ?」


「あぁ。本当は行きたくなかったんだが、仕方ない。」


ほら。やっぱり…。


「アイツらには罰を与えてやらないとなぁ。どんな罰にしようか…」


霖也は気持ち悪い顔でボソボソ呟いていた。


仲間ぐらい…信じればいいのに…。


まぁ、私が言えないか。


信じても…いつかは裏切られる…。


「未雨、お前はどんな罰がいいと思うか?」


「…」


そんなの…どうだっていい