「雷鬼は正式な族です。正式な族に手を出せば、こちらがどうなるか…」


私が話すとさっきまで話していた人が


「お前、面白いやつだな?霖也、こいつは?」


「こいつは未雨と言い、俺らの仲間です。」


仲間…ね…


「ほぉ〜。」


「未雨、お前の意見は最もだがなぁ、裏には裏の掟があるんでなぁ。」


ゾクッ


何…この人…


「心配せんくても大丈夫だ。」


アイツと比べもんにならないくらい…強いオーラ…。


こいつは…アイツ、霖也より上の存在だ。


「わかっていただけたかな?」


「っ…」


「はい…」


私はその圧におされてしまった。


なんという圧なんだろう。


これ以上言ったら、確実に終わりだ。


まぁ、私は殺されていいのだけれど…


あの子を助けるまではそうはいかない。


…今回の仕事は雷鬼を潰すこと。


私に…それが出来るの?


話し合いが終わると


「未雨。行くぞ。」


霖也が声をかけてきたため私は、


「…わかった。」


と言い、霖也の後を追いすぐにこの広場から離れた。


部屋に戻ると


「未雨、わかってるよなぁ?勝手なことはするな。」


「…」


勝手な事とは、さっきの事だろうか。


「あの人を怒らせれば即死だ。絶対にあの人を怒らせるなよ?」


「…」


「まだ遊び足りねぇーんだ。勝手に死んだら、アイツがどうなるか覚えておけ。」


そう一言を残し、霖也は部屋から去っていった。


わかってる…。


私があんたのおもちゃってことは。