美月達が未雨のことについて調べている時、未雨はと言うと


「ここ…どこ?」


「知ってるだろ?」


こんな場所…


「知らない。」


「嘘だな。お前が知らない訳ないだろ?」


やっぱり…こいつは全てわかってるんだ。


「なんで…なんであんたが知ってる訳?」


この場所は誰にも教えたことは無いはずなのに…。


ここは私の大切な人との大事な約束をした場所。


「なんで…だろうな?」


ほんとにムカつく…。


「まぁ、そんなに怒んなって。今は俺の言うこと聞いた方がいいんじゃねぇーの?」


「お前の大事なやつのためにもよぉ?」


私の…大事なやつ?


「そんな人…もう居ない…」


「本当にそうか?じゃあ、美月って奴は大事なやつじゃないんだな?」


「はぁ?あんた、美月に手を出すつもり?」


「なら、辞めておいた方が良いよ。美月には強力なボディーガードが居るからね。」


蒼弥にもあれほど言っておいたんだ。


美月ならきっと大丈夫だろう。


「ほぉ〜。それほどその子も大事なんだな。」


「だから、違っ…「けど、残念ながらそいつじゃねぇーんだなぁ。」


美月じゃ…ない?


何を言ってんの?


私は美月以外大切だと思うやつはいない。


「知らないって顔だな。」


「まぁ、それもそうか。お前は死んだと思ってたんだからなぁ?」


私は…死んだと思ってた?


それ…どういう事?


「っ…!!」


もしかして…


「俺は約束は守る男だぜ?」


「…本当なの?なぜ、もっと早く教えなかった…」


「早く言っては楽しくないだろ?あっ…でも、きちんと仕事はしてくれなきゃ困るぜ?」


「まぁ、あいつがどうなってもいいって言うんならどうでもいいけど?」


「っ…」


「本当に、生きてるのよね?」


「あぁ。俺らの元で生きてるさ。」


"俺らの元で生きてる"?それってどういう…


もしかして…