けれど、もしみんながこの件から手を引いても私は引かない。


私だけは、真実を知らないと…


なんて思っていると


「私は聞くよ。聞くに決まってるじゃん!!未雨の事心配だし!!」


「ここまで来て、手を引くわけねぇーだろ?」


みんなは言ってくれた。


「ほんとに…良いの?」


「えっ?」


気がつけば私はみんなにそう、聞いていた。


「だって…みんなは不幸になるかもしれないんだよ?」


「美月…。」


夏那は私の名前を呼んで、私をそっと抱きしめた。


「えっ?な、夏那?!」


「美月…1人で抱え込まなくて良いんだよ?ここにはみんないる。」


「私は未雨や、美月だけが苦しむぐらいなら私も一緒に苦しみたい。」


「不幸なんて恐れてないよ?」


夏那はそう言い終えて


「ねっ?みんな。」


なんて蒼弥たちに言うと


みんはニッコリと頷いてくれた。


「っ…。あり…がと…」


ありがと…。みんな…。


「美月ってば…」


夏那はまた私を抱きしめてくれた。


「話してる最中に悪いけど、さっきの質問の返事は"yes"って事で良いかしら?」


みんなの意思が固まったところでクーちゃんが話しかけてきた。


「うん。クーちゃんよろしくね?」


「わかったわ。ワタシの持ってる情報全て教えてあげるわ。」