｢美月ちゃん…耳ちゃんとふさいでた方がいいよ。｣


なんて突然蒼弥に言われ、


私が耳をふさぐと


｢ちげぇーつってんだろ!!!!!!｣


んーーーー!!!


何？この声の大きさ…


｢大丈夫だったか？｣


｢…うん。これって…｣


｢あぁ。璃羽都だよ。｣


…夏那は大丈夫だったかな?!


と振り返ると


遥輝が夏那の耳をふさいでいた。


遥輝はと言うと、耳栓を持っていたらしく、自分の耳に耳栓をはめていた。


さすが遥輝…


じゃなくて、


なんでこんな状況になってるの？


｢何が違うって訳？｣


｢あんたはいつもそうよ。口だけ。｣


｢行動には何も移さない。だから、こんな風になってる訳でしょ？｣


｢鴉それは言い…｢ハルちゃんは黙ってなさい｣


遥輝がクーちゃんを止めようとしたがすぐにクーちゃんに言い返されてしまった。


｢こうなったら止められねぇーな。｣


｢ﾁｯ…めんどくせぇ。｣


遥輝…


｢2人の仲は悪いの？｣


私はこの二人を見てそう思ったので隣にいる蒼弥に聞くと


｢悪いわけじゃないけど…。｣


あっ…口調戻ってる。


｢たまにあぁやって言い合いになるんだよなぁ…。｣


蒼弥は2人を遠いい目で見ながら教えてくれた。


｢だから、口だけじゃねぇー!!｣


｢最初見た時に思ったんだよ。｣


｢あいつはほっといたらダメだって…。だから…｣


｢だから…｣


｢"だから"なんなの？それが言えないのなら…｢だから、俺があいつを…未雨を連れ戻してやる!!｣


璃羽都…


って…今、未雨の話してたの?!