「チッ…おい、この鴉!!さっきから…「あぁ?」


「へぇっ?」


今の声って…


と鴉の方を見ると、


「誰に、バカ鴉ヤローだって?あぁん?」


バカなんて言ってたっけ?


「誰もバカなんざ言ってねぇーだろ!!それより、こっちの話聞けっつってるだろ!!」


蒼弥も止まらず言い返す。


「ハァ…これだから、来たくなかったんだよ…」


そんな二人を見て呟く璃羽都。


そしてかれこれ1時間が経過し…


「ったく…めんどくせぇ。」


と遥輝は呟いて


2人の言い合いを止めるため、二人の間に入った。


「やだ、ハルちゃんお・と・こ・ま・え!!」


なんて鴉は遥輝に抱きついた。


「…キモイ。離れろ…」


と言って、遥輝は鴉から離れようとするも


「ハルちゃんったら、本当に酷いわね…。ね?夏那ちん!!」


「えっ?そうですか?」


「夏那ちんには優しいの?夏那ちんったら、羨ましいわ!!」


今思ったけど…この人って女…?


見た目は女らしいけど…何か引っかかる。


でも…メイクしてるし…


女なのかな。


私は何が正解なのか考えていると


「一応、こいつ男だからな?」


私の隣に座っていた蒼弥が言ってきた。


やっぱり…


女の人にしては声が少し低いな。って思ったんだよね…


それに…


なんて考えていると


「みっちん考え事かしら?なーにを考えているの?」


鴉が話しかけてきて


「その…鴉さん…「だ〜か〜ら〜、鴉って呼ばないでよ!!鴉なんて可愛く無いじゃない!!」


と大声で言われた。


じゃあ…なんて呼べば良いんだろう…


「ワタシのことはクーちゃんって呼んで!!」


クーちゃん?


クーちゃんって確か…夏那が前に言ってたような…。


って、どうなったら、クーちゃんって言う呼び方になるの?


なんて考えていると


「鴉って、英語でクロウって言うだろ?だから、クーちゃんだってさ…」


蒼弥が呆れたように言う。


そういうことだったんだ…。


って、和んでる場合じゃない!!