「そうだな。」


 悠希も同じことを思っていた。

 前を見て歩いていたら、聖が速く歩き始めてからほんの少し後に



 俺らと同じ制服のやつが聖と同じくらいで歩き出した。何かおかしくね。

 普通、あんなはやく急いでないと歩かない。ってことは、聖は逃げている?


 「聖の後ろのやつも速くね。」

『俺も思った。はやすきだよな。』 



 「俺思ったんだけど、聖つけてるのあいつだと思う。」

『俺も。少し様子みようぜ。』