『聖、こっちだからまた明日。』

 「またね、美里。また明日。」


 美里と別れてから少しした。


 スタスタ…。スタスタ…。スタスタ…。聖も毎日だから怖くなってきていた。

 急いだ。スタスタスタスタ……。急げばいそくぼど速くなっている。

 
 後ろを振り返った。何かが電柱にさっと移動した気がした。