海人Side

 聖とは、話していなかった。

 前よりも話していない。


 俺だって聖と話したい。

 聖、俺にまた笑顔向けて。


『海人、聖に挨拶してやれよ。』
   
『最近、話してないだろ。』

  

 「俺、挨拶してくるわ。」

 
 俺は、聖の方へいった。 


 「聖。おはよ。」

 聖は、びっくりしていた。


 「おはよ。海人。」 


 幸せそうな笑顔を俺に向けてくれた。

 俺は、嬉しかった。


 それを、悠希と美里が見ていた。

 悠希と美里は、二人ならいけると思っていた。