光Side

 まさか、莉子が俺のことを好きなんて思ってなかった。

 俺は、莉子のことを好きとは思っていなかった。



 莉子が、走っていなくなったら俺の中の何かが消えた気がした。

 大切な何かが。


 聖Side

 今日は、晴れてるな。外をみていた。

 {あの?聖さんだよね?}



 びっくりした。話しかけてきたのは、莉子さんだったから。

 いつも、海人と莉子さんが話しているのを見ていたから変な感じだっ

 た。

 

 「そうだよ。」

 「莉子さんどうしたの?」



 目が赤かった。泣いたような後があった。

 すこし、泣いたくらいではつかないような赤さだった。


 
 {莉子さんって。聖さん、綺麗で可愛いくて最高じゃん。}

 {莉子でいいから。}


 「さん付けじゃなくていいよ。」
  
 {分かった。聖ちゃんって呼ぶ。}