「よろしく。悠希。」

 「私も、好きだよ。」



 「悠希の方が興味ないくせに。」

 美里が一瞬悲しそうな顔を見せたのを俺は見逃さなかった。


 俺は、守りたいとおもった。

『美里。』

 「悠希。」



 二人は、最後の花火が打ち上がったときも見つめ合っていた。

 そらさなかった。


 俺は、そっと近づいた。二人の、恋は始まった。