私は、愁君と波さんが本当の恋人になってほしいと思った。

 きっと通じ合えると思った。


 「後で、教えてね。」
 
『分かった。』
 

『俺、頑張るわ。』

 そういうと、愁君は波さんの方に走っていた。

 その愁君の顔は覚悟を決めた顔だった。