俺は、波に触れる資格がないのは分かってたけど抑えられなかった。

 俺は、波を抱きしめた。

『波、今でも好きだ。』

『無理なのもわかってる。』 


『今すぐ、波が離してほしいのも分かってる。』

 波は震えていた。

 「私も、好きだよ。今でも。」

 「愁と、ても繋ぎたかった。」


 「愁にうれしいよ。」

 波は、泣いていた。