波は、急に震え出した。大丈夫か?と波の肩をさすろうとした。

 そしたら、後ろで怒りがこもった男の声が聞こえた。



 {波、お前。ふざけてんじゃねぇよ。}

 普通のレベルではないのは分かった。


 波はガクガクと震えていた。


 {波、お前。男と帰ってんだな。俺の女なのに。}



 俺は、最後の言葉に驚いた。俺の女。

 俺が波?って呼んだらあの男が俺を殴った。



 鋭い痛みがはしった。波は、ごめん。愁って泣きながらいった。

 男は、波を物のように扱いながら連れていった。


 俺が波って呼んでも返事が帰ってくることはなかった。