「蒼との、2ショット。」

 「うれしい。」

その女の子は、美怜にそっくりで。


優しい美怜に、でも違う美怜だった。


その美怜が本当の美怜だと強く印象づけるものだった。


美怜は、俺の何?


 「美怜、俺は美怜を守るから。」


 「ありがとう。蒼。」


夢のなかの俺は、美怜に言っていた。


           そのあとだった。真実を知ったのは。


 「蒼、映画。見に行こうよ。」


そのあとだった。交差点に、一人の男がナイフで人を刺していた。