「ほ、本当にいた!」


「イヤアア! 目を開けた!」


「呪殺される!」


クラスメートたちは好き勝手に叫び声を上げて逃げ出す。


残ったのはあたしとノドカの2人だけだった。


みんなの足音が遠ざかっていくのを聞いた後、あたしとノドカは目を見かわせる。


と、同時にプッと吹きだした。


「さすがにこれは怖いよねぇ」


ノドカは顔をしかめて生首を見つめる。


自分たちが出現させたものだけれど、長く見ていると気分が悪くなってくる。


「これでみんなあたしのことを信用したよね」


「当然でしょ」


ノドカは楽しげな笑い声をあげる。


「明日はもっと楽しいことをしてあげるから、楽しみにしててね」


あたしはノドカへ向けてウインクして見せたのだった。