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放課後になると、クラスメートたちがあたしの机の周りに集まってきた。
「今日はミキコが霊がいるかどうか見てくれるんだよ!」
クラスメートたちはやけにはしゃいでいて、吉田さんがいなくなったことなんて忘れてしまったかのようだ。
「幽霊は噂をすれば出てくるから、きっと今日見ることができると思うよ」
あたしは自信満々に言って席を立った。
「それ、あたしも聞いたことある!」
「でしょ? 今朝から生首の男の話をしてたから、今はすごく霊気を感じるの」
「じゃあもしかして……?」
「行ってみればわかるよ」
あたしはクラスメートたちの先頭に立って歩き出す。
他のクラスの子たちとすれ違う時時々「ミキコちゃんだ」という声を聞いて振り向いた。
「すごいね。他のクラスの子たちからも有名になってるんだ」
ノドカに言われてあたしは「え?」と聞き返す。
「知らないの? トイレの幽霊や音楽室の幽霊がいるって言い当てたのは学校中の噂だよ?」
「そ、そうなんだ」
少しは注目されはじめたと感じていたけれど、ここまでとは思わなかった。
いろんな生徒たちからの視線を感じて、自然と体が熱くなるのを感じ始める。
人に注目されるのって気持ちいい!
放課後になると、クラスメートたちがあたしの机の周りに集まってきた。
「今日はミキコが霊がいるかどうか見てくれるんだよ!」
クラスメートたちはやけにはしゃいでいて、吉田さんがいなくなったことなんて忘れてしまったかのようだ。
「幽霊は噂をすれば出てくるから、きっと今日見ることができると思うよ」
あたしは自信満々に言って席を立った。
「それ、あたしも聞いたことある!」
「でしょ? 今朝から生首の男の話をしてたから、今はすごく霊気を感じるの」
「じゃあもしかして……?」
「行ってみればわかるよ」
あたしはクラスメートたちの先頭に立って歩き出す。
他のクラスの子たちとすれ違う時時々「ミキコちゃんだ」という声を聞いて振り向いた。
「すごいね。他のクラスの子たちからも有名になってるんだ」
ノドカに言われてあたしは「え?」と聞き返す。
「知らないの? トイレの幽霊や音楽室の幽霊がいるって言い当てたのは学校中の噂だよ?」
「そ、そうなんだ」
少しは注目されはじめたと感じていたけれど、ここまでとは思わなかった。
いろんな生徒たちからの視線を感じて、自然と体が熱くなるのを感じ始める。
人に注目されるのって気持ちいい!