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それからあたしとコウダイは具現化アプリのとりこになった。


でも決して自分たちでは使わない。


もっとミキコに使用させて、その結果どうなるかを確認してからでないと、とても手を出そうとは思えなかった。


そんな中、ミキコは次から次へと幽霊を出現させた。


見ていると、学校の七不思議を現実にしていっているということがわかった。


「七不思議か」


七不思議の6つめの写真をコウダイへ見せたとき、コウダイはなにか考え込むように顎をさすった。


「どうしたの?」


「七不思議って学校や地域によってバラバラだよな」


その言葉にあたしは頷く。


「似ているものも多いけど、少しずつ違ってたりするね」


「それに、七不思議を全部知ってしまうと死ぬっていう噂もある」


それも有名な話だった。