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この怪しいアプリを使ってくれそうな子なんているかな……。


コウダイと仲良くなるためとはいえ、得体のしれないものを人にオススメするのは気が引ける。


慎重に人を選ばないといけない。


そう考えながら翌日登校すると、またミキコが霊感の話でクラスメートたちを引きとめていた。


しかし、クラスメートたちの顔はうさんくさそうに眉をひそめたり、あくびをしたりしている。


さすがにミキコのデマに飽き飽きしてきているのだろう。


明らかにデマだとわかることばかり言っているのだから、長く続くわけがないと思っていた。


「ミキコの話って絶対に嘘だよね」


「だよね。霊感があるっていいながら、全然幽霊見せてくれないしさぁ」


そんな声がどこからか聞こえてきた。