「ご飯出来てるのに冷めちゃうよ?」
「うん。」
うんって、食べないのかって聞いてるのに…
「充電中だから、あとちょっと待って。」
「充電って、そろそろ慣れなよ。」
「無理。」
無理って…
「だって、毎日スタジオ行って撮影とかインタビューとか…椿が一緒に来てくれたらいいのに…」
「馬鹿言わないの。私たちが結婚してる事だって本当に一部の人しか知らないでしょ?2人は外では赤の他人にならないといけないんだから。」
「そうだけどさ…」
後ろから不服そうに声がするけど聞かなかったことにしよう。
今の会話で察した人がいるかもしれないが、私の後ろにいる彼は、芸能界にいる。
モデルとして仕事をして今では引っ張りだこだ。