それを見た宮田は態度が急変した。

いきなり彼女に怒鳴り出した。

私の事をバカにしてるのか!
こんな風に私を裏切って!
今までの盗難も全てあなたの仕業だったのね…って。

彼女は、絶対に違うって泣いて否定したけれど、結局彼女は犯人扱い。
今までの盗難の被害額を支払うように言われ…」


杉田の拳は小刻みに震えていた。


…やっぱり…。

教師なんてそんなものなんだ。

本当は真剣に生徒の事なんて考えていない。

生徒のために親身になってくれる教師なんていやしない…。
本当に生徒の事を信用してなんていないんだ…。