それから俺達は付き合うようになった。

俺は、本気で千夏の事が好きだった。

大好きだった。

たとえ、この世界に俺と千夏2人だけになったとしても幸せだろうと思えるほどに…。



…だけど…

俺にはその時、千夏が置かれている状況に気づいていなかった。

「今」が幸せすぎて…―。